新人居宅ケアマネ「入職して3ヶ月で身につけること」

新人居宅ケアマネとして入職すると、覚えることが多く、何を優先して覚えれば良いか…?と悩むことがありませんか?

私も最初は何をすれば良いか分からず、試行錯誤しながら業務を覚えてきました。

新人ケアマネとして3ヶ月間で、まずはしっかりと身につけておきたい内容について、私の経験談も含めて紹介していきます。

この記事を読んでほしい方

新人居宅ケアマネ

新人ケアマネとしてまずは何を学んだ方が良いか分からない方

目次

新人居宅ケアマネ「入職して3ヶ月でやること」

1ヶ月間の業務の流れを覚えよう
新規利用者の対応を覚えよう
パソコンでの事務作業を覚えよう
介護保険の認定調査をできるようにしよう
地域資源を知ろう

新人として居宅支援事業所に入職すると、まずは自分自身で利用者を担当できる状態にすることが必要となります。

ほとんどの場合、先輩から利用者の引き継ぎを行うことになるのではないでしょうか?

また、事業所の方針によると思いますが、2〜3ヶ月目で新規利用者の対応することが出てくると思いますので、しっかり準備したいですね。

1ヶ月間の業務の流れを覚えよう

給付管理業務

サービス提供事業所からの実績を受け取り、パソコンに打ち込む

モニタリング、サービス担当者会議等

利用者宅へ訪問し翌月のサービス利用票確認、モニタリングやサービス担当者会議議事録等の書類の作成

サービス提供票を送付

翌月のサービス提供票をサービス提供事業所に送付

新規対応

新規対応は依頼があった時、急ぎで対応が必要なことも

月初め:給付管理業務

月初は給付管理業務を行います。

私の事業所では3日までにはサービス提供票を送付してもらえるようにお願いしています。

利用者数が35人くらいになると、提供票もかなりの数になります。

これらの提供票を3日〜6日くらいの間で予定と異なった部分について、パソコンに打ち込むことが必要です。

間違えてしまうとサービス提供事業所に迷惑をかけてしまうこともありますので、正確な作業が求められます。

給付管理業務を行う毎月3〜6日ごろはモニタリング等の利用者宅への訪問予定を入れるのは少なくした方が良さそうです。

月中:モニタリング

モニタリングでは利用者の状況に変化がないか、サービスがきちんと提供されているかなど確認に行きます。

法令上、月1回は訪問して利用者から話を聞くことになっていますので、訪問1週間前くらいになったら、利用者に連絡して予定を組んでおくことが必要となります。

この際に次の月の利用票にサインをもらい、モニタリング記録や支援経過記録を行う必要があります。

月中:サービス担当者会議

介護保険の認定更新時やサービスが追加される場合などはサービス担当者を集めて会議を行う必要があります。

サービス事業所も忙しいため、事前にスケジュールを調整しておきたいですね。

サービス担当者会議にはサービス計画書原案を作成していくことが必要となります。

担当者会議が終了したら議事録を記載することを忘れずに行い、サービス計画書は各事業所に交付を行いましょう。

下旬:サービス提供票を送付

各サービス事業所に対していつ、何のサービスを行うかが書かれたサービス提供票を送付します。

サービス提供票の作成時、加算項目が増えている場合や施設基準が変わっている場合もありますので、確認を忘れずに行います。

私の事業所では25日くらいに送付を行っています。

随時:新規対応

新規の申し込みは地域包括支援センターからの依頼が多くあります。

他には病院の医療相談室からの依頼があり、件数は少ないですが、直接利用者の家族などが事業所に連絡してくることもあるようです。

依頼が来る時期は随時になりますので、業務の状況から常に新規依頼を受けられる状況かを確認しておく必要があります。

新規利用者の対応を覚えよう

訪問前の情報収集から、どのようなサービスが必要になるか想定しておこう
契約書や重要事項説明書等の説明ができるように準備しよう
利用者や家族の意向に関して、アセスメントをできるようにしよう

訪問前の情報収集から、どのようなサービスが必要になるか想定しておこう

新規の利用者といっても、必要になる対応は様々です。

初回訪問日にサービスの提供に向けた調整を行わなければならないことも良くあります。

事前に情報収集して、大まかに利用者のニーズを把握、サービス事業所のパンフレットを持参するなどして説明ができるようにしましょう。

1回のサービスでの料金なども大まかに説明できるよう、準備できると良いですね。

契約書や重要事項説明書等の説明ができるように準備しよう

事業所の契約書や重要事項説明書、個人情報保護に関する説明など、契約時に説明と同意が必要な書類があります。

利用者によっては噛み砕いて説明することが必要になる場合もあります。

読み慣れていないと、時間がかかってしまうことがありますので、事前に確認や練習をしておくことをオススメします。

利用者や家族の意向に関して、アセスメントをできるようにしよう

初回訪問時は利用者や家族の意向を中心にアセスメントができると良いです。

例えば、「転ばないようにしたい」という意向があれば、転んでしまう原因となる疾患や症状はあるか?時間帯はいつ転ぶか?転ぶ場所はどこか?などです。

その原因によって、福祉用具の利用なのか、内服薬の調整なのか、リハビリを行ってもらうのか、など対策が異なってきます。

※初回からアセスメント表の上から下まで確認していくことは時間がかかってしまうため、おすすめしません。

パソコンでの事務作業を覚えよう

介護ソフトの使用方法を覚え、操作に慣れておこう

アセスメントやサービス計画書、利用票や提供票など、ケアマネジャーはたくさんの書類を作成することが必要となります。

その際に、事業所で使用している介護ソフトに慣れておくことで、作業時間を短くすることができます。

何度も操作していくうちに覚えていきますので、操作する回数を増やしていくことをおすすめします。

私の場合、先輩のケアマネジャーの提供票のチェックを手伝うなどして覚えていきました。

介護保険の認定調査をできるようにしよう

介護保険認定調査を繰り返し行うことで、アセスメントに慣れよう

認定調査では本人の能力や介助の方法など様々アセスメントを行うこととなります。

アセスメントの練習を行うにはとても良い機会ですので、まずは認定調査の方法を勉強することをおすすめします。

自治体で勉強会を行ってくれていることも多いので、事業所の先輩に確認してみましょう。

私の場合は動画で勉強をして、最初は先輩に同行してもらい、2回目からは一人で認定調査をおこなっています。

ちなみに、認定調査は自治体からの委託費を数千円いただけるため、事業所に貢献することにも繋がります。

就職直後は担当ケースが少ないため、認定調査を行うことで事業所へ経営的な貢献が少しでもできると良いですね。

地域資源を知ろう

サービス提供事業所を周り、事業所ごとの特徴を知ろう

ケアマネジャーにとって様々な介護保険サービス、インフォーマルサービスを知っておくことは大切ですね。

特に通所型のサービスは実際に事業所に行って見学を行うことで、事業所の雰囲気を掴むことができます。

利用者に紹介する際、継続的に通うことができる事業所を紹介できるといいですね。

私が特に多く見学した、デイサービスとショートステイについてまとめました。

デイサービスの見学

デイサービスは様々な種類があります。

私が見学する時にポイントにしていた内容です。

事業所の規模(定員数)
提供時間の種類(一日型か、半日型か)
リハビリに力を入れているデイサービスの場合、どのような運動を行っているか
イベントは定期的に行っているか
レクリエーションではどのような内容を行っているか
入浴は個別浴になっているか、機械浴は可能か
食事は選べるか、値段はいくらか
の他力を入れていることはあるか

利用者の意向や状況に応じて選べるようにするため、上記の内容を確認し、リスト化していました。

また、見学に伺うことで、デイサービスの管理者の方とも話をすることが出来ます。

担当利用者がサービスを使用した場合、コミュニケーションを多く取ることになりますので、名刺交換など行なっておけるといいですね。

ショートステイの見学

ショートステイは利用者の状況によっては急遽、必要になる場合があります。

事前に多くの事業所を確認しておくことが必要になります。

私が見学する際にポイントにしていた内容です。

送り迎えの時間
褥瘡予防のためのエアマットは準備できるか
センサーマット等で転倒対策はできるか
オプション(TV代など)でかかる金額
日中の過ごし方について(レクの提供などはあるか)

ショートステイは自宅での生活が一時的に難しくなった場合など、困った時に事業所を探す必要があるため、事前にどのような施設かを把握しておけると良いですね。

まとめ

新人居宅ケアマネとして身につけておくことをまとめました。

他にも細かいことはたくさんありますが、あせらず、徐々に身につけていきたいですね。

分からないことがあったら「確認してご連絡します」と伝え、分からないのにも関わらず、間違った内容を伝えないようにすることには注意しましょう。

参考になれば幸いです!

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この記事を書いた人

・30代夫婦
・趣味は登山やキャンプ、サッカー観戦
仕事や日常生活での悩みを解決できるように発信していきます。

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