【リハビリ職】ケアマネ資格取得のメリット・デメリット

PT、OT、ST、看護、介護職などを5年経験すると、ケアマネ資格を取得できます。

ケアマネ資格とった方がいいかな…?

自分自身の将来を考えた時、ケアマネ資格をとった方が良いか、悩むことがあるのではないでしょうか?

作業療法士からケアマネに転職した経験からメリットやデメリットを紹介していきます。

この記事を読んでほしい方

現在、PT・OT・STとして働いている方
将来的にケアマネで働きたいと考えている方
ケアマネとして働くかは分からないが、資格取得はしておきたい方

目次

【リハビリ職】ケアマネ資格取得のメリット・デメリット

資格取得の目的を決めておこう!

なぜ、ケアマネ資格の取得を目指すか、という点は非常に重要ですね。

試験勉強には身体的、精神的な負担もかかりますので、モチベーションを保ちにくいです。

私の場合は

・将来的に働くかも…
・ケアマネ業務がどのようなものか知りたい

といった理由でOT7年目に取得しました。

将来的にケアマネで働くかも…と考えている方はまとまった時間がとれる時に資格取得しておくことは良いかもしれません。

それでは、ここからはメリット、デメリットを紹介していきます。

メリット

ここではメリットを4つ紹介します。

・医療職や介護職など様々な事業所の方と繋がりが持てる
・デスクワークや利用者宅の訪問が業務の中心になる
・土日祝休みの職場もあり、ワークライフバランスを保ちやすい
・経験を積めば将来的に独立も可能

医療職や介護職など様々な事業所の方と繋がりが持てる

職種や所属法人の垣根を越えて連携できる

リハビリ職として病院や施設の中で勤務していると、地域でサービスを提供している事業者とつながりを持つことはほとんど無いと思います。

居宅のケアマネは地域の様々な事業所との連携が必要になります

デイサービスや福祉用具、訪問介護など様々な事業所があり、時には訪問診療の医師と連携をとる機会もあります。

私の場合、病院での勤務が長かったので、特にケアマネを始めた時は他職種や他法人の方とお話しすることは新鮮な経験でした。

自分が持っていない視点からの意見をもらえることもあるため、積極的にコミュニケーションをとれると自分自身の成長にも繋がりますね。

デスクワークや利用者宅の訪問が業務の中心になる

移乗介助や歩行介助などは身体介助はないため、体の負担が軽減できる

特にPT、OTは歩行介助やADL介助など身体的な介助を行うことが多くあると思います。

私の勤めていた職場でも、「腰が痛い…」といった話はよくありました。

その点、ケアマネはデスクワークや利用者宅への訪問が業務の中心ですので、体への負担は少なくなります。

体の負担を軽減できる働き方の一つとしてケアマネがあることは把握しておけると良いですね。

土日祝休みの職場もあり、ワークライフバランスを保ちやすい

業務の進め方は自由度が高い

リハビリ職の場合、特に回復期リハビリ病棟などは365日リハを行なっていることが多いと思います。

一方で、居宅ケアマネは事業所にもよりますが、土日祝休みの職場があります。

業務内容も自分でタイムスケジュールを立てて、利用者宅への訪問や書類業務を行なっていきますので自分のやり方で業務を進めることができます。

経験を積めば将来的に独立も可能

主任ケアマネ取得で独立することも可能に!

ケアマネを5年間経験し、研修を受講すると「主任ケアマネ」を取得できます。

現在、事業所ごとに「主任ケアマネ」を配置することが求められており、独立する場合は資格取得が必要となります。

PT、OT、STは原則、「医師の指示の下で」働くこととなります。

そのため、病院や事業所などの組織の中で仕事をしていく際、組織の目指す方向性に合わせていく必要が出てきます。

自分自身で事業を行っていきたいという方は「主任ケアマネ」を取得して独立することも選択肢として持つことができます。

デメリット

ここではデメリットを3つ紹介します。

・資格取得や更新にお金や時間が必要
・給料が減る
・意識をして業務に取り組まないと、事務的な作業中心の仕事になってしまう

資格取得や更新にお金や時間が必要

ケアマネの合格率は20%以下
受験や研修で6万円程度かかる

ケアマネの試験の合格率は19.0%(令和4年度)とやや低い傾向にあります。

参照:厚生労働省ホームページ

勉強時間は元の職種や経験にもよりますが、100〜200時間とかなり時間がかかることが多いようです。

仕事をしながらこの時間を確保していくことは大変ですね。

また、受験料は都道府県により異なり、少し幅がありますが、1万円前後となるようです。

さらに合格すると実務研修費についても都道府県で異なり、幅がありますが、5万円程度かかります。

給料が減る

リハ職からの転職では新人扱いとなり、給料が下がる

私が転職活動を行った際、年収300〜350万円程度(R4年度)の事業所が多くありました。

給料は地域差があるため、比較が難しいと思いますが、PT、OT、STで経験を積んで、給料が上がってきた時の転職となると、給料が下がる可能性が高いと思います。

私の場合も大きく給料が下がりました。

ただし、主任ケアマネを取得すると、手当がつく事業所が多いです。

職場によっては担当件数によってインセンティブがつくこともありますので、しっかり比較することが必要となります。

意識をして業務に取り組まないと、事務的な作業中心の仕事になってしまう

利用者の生活をマネジメントする意識を常に持つことが必要

ケアマネはサービス利用票を作成して単位数を計算することなど事務的な仕事も多くあります。

特に記録業務は多いので、かなり時間をとられてしまいます。

しかし、ケアマネジメントを進める上で、利用者のアセスメントをして、その人らしい生活を実現させるための手段を考えることが重要となります。

担当利用者数が多いと、それに伴って書類業務も多くなります。

すると、ついつい事務的な対応になりがちとなってしまうため、常に利用者の生活を考えて業務に取り組むことが必要です。

まとめ

ケアマネ資格をとるメリット、デメリットを紹介しました。

ケアマネはリハビリとはまったく違う業務となるため、慣れるまでに時間もかかります。

リハビリ職としての専門性を生かして、より幅広い視点で利用者に関わってみたい方は資格取得や転職を検討してみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

・30代夫婦
・趣味は登山やキャンプ、サッカー観戦
仕事や日常生活での悩みを解決できるように発信していきます。

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