【リハビリ管理職】自主的に個人目標を持ってもらう方法

PT・OT・STのリハビリ職の人数が増え、スタッフの中には将来の目標を持つことができない方もいるのではないでしょうか?

特に若手セラピストへの指導は大切ですね。

私も、管理職を担っていた時はどのように指導するか、悩む毎日でした。

私の経験も含めて、若手セラピストに自主的に個人目標を持ってもらうための方法について紹介していきます。

この記事を読んでほしい方

PT・OT・ST管理職の方
若手セラピストに自主的に個人目標を立ててほしい方

まずは結論から…

・個人目標を決めることを無理強いしない
・職場で身につけられる知識や技術を提示できるようにしておく
・「目指したい」と感じる先輩セラピストを育てる

部署目標を立て方についてはこちらの記事で紹介しています↓

目次

個人目標を決めることを無理強いしない

失敗した経験

私は管理職を経験する中で、多くの失敗がありました。

目標を押し付けてしまった例について説明します。

面談にて:

上司

これからの目標はないの?
何かスキルを身につけたいとか?

部下

目の前のことに精一杯で、今のところは決まっていないです。

上司

将来どうしたいとかないの?
〇〇の分野は興味ない?

部下

はあ…そうですね…

このように、若手のセラピストは目の前の仕事を終わらせることに精一杯となってしまっている方が多くいます。

スタッフの性格にもよりますが、無理に押し付けることで上手くいくことは少ないように思います。

個人目標を自主的に立てられない理由

私が感じる理由としては以下の2つがあります。

・仕事に面白さを見つけることができていない
・目標とする人に出会えていない

このどちらか一方でもいいので、見つけることができれば、仕事に対しても高いモチベーションで臨むことができていることが多いように感じます。

職場で身につけられる知識や技術を提示できるようにしておく

職場の特徴をリストアップする

職員一人一人に対して学べる知識、技術を可視化しておく

職場にはさまざまな特徴があります。

対象者の年齢層や疾患、保有している治療物品や設備、スタッフが有している治療手法などさまざまです。

これらをリストアップし、職員が「経験してないから、やってみたい!」と自主的に発信できる状況を作っておくことがおすすめです。

疾患知識や治療手法に関する自主的な勉強会グループがあると、一人ではなく、グループで取り組めるため、モチベーションを保ちやすいですね。

この結果、実際に対象者にアプローチして結果が出るようになると、仕事に面白さや楽しさを感じられるようになります。

ラダーがある場合は?

職場によっては能力開発目標やクリニカルラダーといった、指標を設けている場合もあります。

こういったシステムは大切ですし、私も管理職の時にラダーに取り組んでいました。

ただし、職員によっては義務的に感じてしまう方もいます。

ラダーを用いる場合は、面談する際にスタッフの自主性を引き出しながら一緒に考えていく必要がありますね。

「目指したい」と感じる先輩セラピストを育てる

身近に尊敬できるセラピストがいること

若手セラピストは自分がどのようになっていきたいか、悩むことが多くあります。

その時、大切なのは同じ職場にいる先輩セラピストでしょう。

もちろん、リハビリの知識や技術を身につけていることは必要ですが、社会人としての振る舞い(接遇やコミュニケーションなど)も重要です。

若手スタッフは先輩を見て、「ああいうセラピストになりたい」と思う方が多いのではないかと思います。

セラピストの育成に必要なことは?

自分自身が目標とされるセラピストになれるよう努力する

教育には時間がかかります。

年間計画を作成し、教育効果を測定しながら行なっていくことで、少しずつ成長していくものです。

それよりも、まずは自分自身が若手セラピストから信頼されることが大切です。

相談にのることはもちろん、自分自身でも自己研鑽を継続している姿勢を見せたいですね。

そもそも、コミュニケーションが上手くいかない時は…

対象者へのアプローチについて若手セラピストとコミュニケーションをとっていこう

若手セラピストは自分自身が自信を持ってアプローチを行えている方は少ないと思います。

成功体験を感じられないと、目標を持つことも難しいのではないでしょうか?

また、対象者のアプローチについて、悩んでいても相談ができない方も多く、コミュニケーションに苦労することが多くあります。

相談の少ない若手セラピストとのコミュニケーションのポイントとしては

・小さな成功体験ができるようアドバイスする(ほめる)
・時間は短くても良いので、頻度を多くして会話する

これらを通して、徐々に若手セラピストの自信がついてくることで、自主的に「こうなりたい!」と目標を持つことができるようになるのではないでしょうか?

ただし、指導する側にも大きな負担となるため、指導者へのフォローアップも十分に配慮する必要がありますね。

まとめ

若手セラピストに自主的に個人目標を持ってもらうための方法を紹介してきました。

・個人目標を決めることを無理強いしても、本人にとっては大きな意味をもたない
・職場の特徴から身につけられる知識や技術をリストアップし、可視化する
・「目指したい」と感じる先輩セラピストを育てる、まずは自分自身から!

業務で忙しく、管理者も時間をとりずらい状況があると思います。

ただし、教育は時間がかかるものです。

辛抱強く行なっていきましょう!

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この記事を書いた人

・30代夫婦
・趣味は登山やキャンプ、サッカー観戦
仕事や日常生活での悩みを解決できるように発信していきます。

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